今年も始まりました!大前玲子シナリオ教室

2018年7月25日に、今年初となる北杜「水の山」映像祭大前玲子シナリオ教室が開かれました。

この日行われたのは小・中学生向けの授業で、会場は去年に引き続き北杜市役所です。小学校高学年を中心とした生徒たちが北杜市内から集まり、まずは一言ずつ自己紹介を行いました。

大前先生が用意した短いシナリオを少しずつ使って、イメージを膨らませていきます。自分たちで読み合わせも行いました。

この先はどうなるでしょうか? 続きを少し考えてみます。
聞いてみると、それぞれ違った意見が出ます。どんな性格だからなのでしょうか。人は皆違う、だから面白いのがシナリオです。間違いはありません。

どちらが面白いでしょうか? 2パターンのシナリオを聞き比べてみました。物事がすんなり解決すると物足りなさを感じ、困ったことがある方がより面白く感じるようです。「たくさん困ってください」。

では、昔話に出てくる主人公の性格が3パターンあったら、それぞれどんなお話になるでしょう? 3つのグループに分かれて考えました。

主人公の性格に沿った面白い意見がいろいろと出てきます。

覚えたてのシナリオの書き方で、さっそくストーリーを書き起こします。

難しい言葉も入れてどんどんお話を創り、挿絵まで描いていた5年生の篠原千遥さん。小説を読むのが好きで書いたり創ったりすることに興味があり、将来シナリオライターになりたいそうです。

人を驚かすのが好きだという6年生の清水千愛さん。湧いてきたストーリーを楽しそうに発表していました。

今年の小・中学生部門のコンクールでは、アニメーション作品のシナリオまたはあらすじを募集します。(この教室に参加していなくても応募できます。→シナリオコンクール募集要項
アニメーションは、ファンタジックなストーリーでも映像にしやすいので、どんな存在が登場しても大丈夫です。「北杜市を舞台に、どんなお話を創りたいか考えてきましょう」ということで1回目の授業が終わりました。

一般向けのシナリオ教室は8月11日(土)からで、まだ若干名の空きがあります。大前先生の授業は聞いているだけで楽しく、プロの視点でわかりやすく指導してくれると昨年も大好評でした。大前先生の授業を受けられるのは大変貴重な機会ですので、迷っている方はぜひご参加ください!

シナリオ教室の詳細・お申込みはこちら

 

応募に向けて3回目ラスト-小・中学生部門シナリオ教室

8月9日に、小・中学生部門の最後となるシナリオ教室が市役所で開かれました。
参加者たちは、恥ずかしがったりためらったりしながらも、自分が考えてきたお話のあらすじを発表し、すでに書き進めたシナリオについてはスタッフが交代で読み合わせを行いました。

北杜市の自然と住人、そこに関係する市外の登場人物がいたりと、どれも個性溢れるお話です。
大前先生からの感想やアドバイスがあり、想像力が刺激される場となっているためか、そこで一気に自分のシナリオを書き進めている子もいました。

シナリオの書き方についての質問タイムでは、ドラマを見ている人が自然に感じる時間の経過のさせ方など、プロの作家でも悩みどころだという手法にも話が及びました。

 

全3回のシナリオ教室でしたが、「内容を覚えきれる回数だった」「もう少し回数があればいい」「もっと先生の経験談を聞きたかった」「丁寧に教えてもらって面白かった」「登場人物がどういう行動をするかとか考えるのが難しかった」「思ったより難しくなかった」「来年もやってほしい」などさまざまな感想があり、シナリオのこと以外に「おやつもおいしかった」「友達ができた」という意見もありました。

また、「発表して、応募する自信がついた」「学校の宿題にもするし頑張って書きたい」「もっと上手になりたい」「これからも書き続けたい」「応募して映画になったら嬉しい」と、シナリオコンクールに向けての意欲も湧き上がっているようです。

このシナリオ教室に参加した子は、コンクール用に書いたシナリオを今月、大前先生に提出して、添削をしてもらうことができます。

コンクールの応募締め切りは、10月6日。
まだ時間がありますので、教室に参加した人もそうでない人も、どんどん書いて応募してください!
グランプリに選ばれれば映像化され、図書カードが授与されます。

蛍のころの「水の山」映像祭
シナリオコンクール応募要項はこちら。

脳を物語モードに!ー小・中学生部門シナリオ教室2回目

前回の小・中学生部門シナリオ教室から1週間。
学校も年齢も違う小・中学生に、どうしたらさらに楽しくシナリオ作りを学んでもらえるか…大前先生とスタッフたちはそのことについてさまざまに話し合い、8月2日に第2回目のシナリオ教室を迎えました。

16名の児童生徒を3グループに分け、夏休み気分から脳を切り替えて物語モードに!ということで、皆がよく知っている昔話の続きをグループ毎に考えてみます。

グループの中には、どんどんと展開を思いついて話し出す子、発言は多くはないけれどじっくり考えている子、シナリオの形に書き留める役を自ら引き受ける子もいます。

主人公の性格を改めて決めたり、登場人物を追加したり、ストーリーを戦いの場面から始めたりと、一つの物語からいろいろな発想が飛び出しました。

また、今回のシナリオコンクールに出そうとしているお話のあらすじを発表し、他の人から「こうだったらもっと面白い」といった意見をもらい合う時間もありました。
テーマ性のある社会派のお話、科学的な視点のあるもの、ファンタジーなど、皆それぞれ構想を練っているようです。

前回あまり発言ができなかったので、今回は自分から手を挙げようと決めていたという渡邉清香さん(泉小学校5年)は、幼い頃の実体験をベースに、雄の鹿が登場するお話を書きたいと発表。「自分では思っていなかった意見を言ってもらって、参考になりました」と話していました。

甲陵中学校3年の持留光さんは、「いろんな人がこういうのをやりたいという内容を話すのを聞いて、自分だったら…と考える材料になりました。考え方の練習になってよかったです」と次回への意欲を見せていました。

シナリオコンクール応募要項はこちら。

目指せ、グランプリ!シナリオ教室《小・中学生部門》もスタート


小・中学生部門シナリオ教室の第一回目が、7月26日に北杜市役所大会議室で開かれました。
この教室に先駆けて、先週シナリオの指導を受けた泉小学校5年生の児童をはじめ、市内の小学3年生から中学3年生までの児童生徒17名が集まりました。

異なる学年、異なる学校の子どもが隣り合わせで着席するということで、始めは緊張した雰囲気もありましたが、「初めてのことをワクワクやりましょう」と講義が進むうちに、だんだんと発言も増えていきました。

ロールケーキを食べて休憩を挟み、テキストを読み合わせて主人公の気持ちを考えたり、カードを使って発想を刺激したりする時間もありました。
3回のみの講座で、シナリオコンクールに応募し、入賞を狙うという目標に向けて、あっという間の2時間が過ぎました。

テキストの役のセリフを感情豊かに発表した長坂小学校4年のS君は、「お父さんが(この企画の)案内を見つけてきたことから、参加することにしました。シナリオのことをいろいろ知れて面白かったです」と話していました。

最年少の参加者である高根西小学校3年のMさんは、「学校でチラシをみて、お話を創ってみたいと思って自分で応募しました。普段はお話を考えて紙に書いてもすぐ捨てます」と言いながらも、率先して挙手するなど積極的に授業に取り組んでいました。

シナリオっておもしろい!泉小でシナリオ学習会

夏休みの小・中学生のシナリオ教室開催に先駆け、7月19日に北杜市の泉小学校で大前玲子先生によるシナリオ学習会が開かれました。
参加したのは5年生で、2クラス約50名の児童。1、2時間目の授業が、ランチルームでの特別シナリオ講義となりました。

この日の学習会は、シナリオ作りの面白さを伝えるのが目的です。
シナリオ(脚本、台本)とは、映画作りに関わる全ての人のための設計図であることや、「柱」「ト書き」「セリフ」の3つで成り立っていること、シーンが変わっても物語の流れが分かったり、セリフで全部を説明しなくても登場人物の気持ちが伝わる面白さなどが紹介されました。

テキストとして配られたのは、この日のために大前先生が用意したシナリオです。”小学校の教室のドアが開いて、突然ドラえもんが入ってくる”というシチュエーションや、”クラスに可愛くて頭の良い転校生がやってきて嫉妬してしまう”というお話の導入部など。読み合わせも行い、次にどんな展開になるのか想像が膨らんでいきます。

 

シナリオには、どんなこともを書いても間違いはありません。皆思ったことをそのまま書いていきます。それぞれが思い思いに鉛筆を走らせてシナリオの続きを書き進め、中には書ききれずにテキストの裏面まで埋める児童も。

 

書いたシナリオを発表したい!と元気良く挙手する児童が多数おり、教室は多いに盛り上がりました。

参加した児童は、「めっちゃ面白かった!これからも書きたい」「思ったより気軽に取り組めた」「書いているとそのままだと面白くないからいろいろ考える」「はじめは書けるわけないと思ったけど、書いていったら裏(面)まで行った」「1つだけでなくいろんなパターンを書いた」「最初は同じでも皆違うものになるのが面白いと思った」「シナリオをもっとやってみたい」「大前先生のサインがほしい」など、さまざまな感想を話してくれました。

 

市内の小・中学生向けのシナリオ教室は、夏休み中の7月26日、8月2日・9日(いずれも水曜日)の13:30~15:30の3日間のコースで、市役所で開催されます。申込み受付は7月21日まで。
人気講師の授業を受け、シナリオという一つの創造を完成させる特別な機会です。ぜひお申込み下さい。

シナリオ教室《小・中学生部門》お申込みフォーム