20分の映画って…短い⁈ シナリオ教室一般部門4回目

8月19日、雨続きから一転して夏らしい暑さが戻った八ヶ岳で、一般部門のシナリオ教室が開かれました。

小説やエッセイは独学で書けても、シナリオは習わないとなかなか書けないとも言われます(スタッフ談)。
しかし2週おきに行われるこのシナリオ教室も4回目となり、皆少しは慣れてきたのでしょうか。大前先生作成のシナリオ教材(なかなかきわどい三角関係のお話です!)の続きを黙々と書き進めます。

全員の発表を聞いてみると、書く人によって登場人物のキャラクターに違いが出るのが面白く、前の時よりも皆断然よく書けているとのお褒めの言葉がありました。

前回に引き続き、コンクール用のシナリオ、またはあらすじの発表も行います。
「夫に勧められてシナリオ教室に参加したけれど、書くのは苦痛しかない!」と言いつつも、さっそく最後まで書き上げて有意義な講評をもらう人。前回発表してアドバイスを得た題材でシナリオを形にし、さらに新たな視点の意見をもらう人。また、タイトル付けについて質問をする人などさまざまです。

それぞれの思いは膨らむものの、今回の映画は20分間。どうポイントを絞っていくかも大事になるようです。

お茶タイムでは、日頃考えていることや、物語ばりの体験談を打ち明け合ったりして盛り上がり、シナリオを書こうなどと志すだけある!と受講者たちの個性の面白さに頷くのでした。

➡︎シナリオコンクール募集要領

➡︎映像クリエイター2名募集(8月末まで)

応募に向けて3回目ラスト-小・中学生部門シナリオ教室

8月9日に、小・中学生部門の最後となるシナリオ教室が市役所で開かれました。
参加者たちは、恥ずかしがったりためらったりしながらも、自分が考えてきたお話のあらすじを発表し、すでに書き進めたシナリオについてはスタッフが交代で読み合わせを行いました。

北杜市の自然と住人、そこに関係する市外の登場人物がいたりと、どれも個性溢れるお話です。
大前先生からの感想やアドバイスがあり、想像力が刺激される場となっているためか、そこで一気に自分のシナリオを書き進めている子もいました。

シナリオの書き方についての質問タイムでは、ドラマを見ている人が自然に感じる時間の経過のさせ方など、プロの作家でも悩みどころだという手法にも話が及びました。

 

全3回のシナリオ教室でしたが、「内容を覚えきれる回数だった」「もう少し回数があればいい」「もっと先生の経験談を聞きたかった」「丁寧に教えてもらって面白かった」「登場人物がどういう行動をするかとか考えるのが難しかった」「思ったより難しくなかった」「来年もやってほしい」などさまざまな感想があり、シナリオのこと以外に「おやつもおいしかった」「友達ができた」という意見もありました。

また、「発表して、応募する自信がついた」「学校の宿題にもするし頑張って書きたい」「もっと上手になりたい」「これからも書き続けたい」「応募して映画になったら嬉しい」と、シナリオコンクールに向けての意欲も湧き上がっているようです。

このシナリオ教室に参加した子は、コンクール用に書いたシナリオを今月、大前先生に提出して、添削をしてもらうことができます。

コンクールの応募締め切りは、10月6日。
まだ時間がありますので、教室に参加した人もそうでない人も、どんどん書いて応募してください!
グランプリに選ばれれば映像化され、図書カードが授与されます。

蛍のころの「水の山」映像祭
シナリオコンクール応募要項はこちら。

一言で言えるお話とは・・・シナリオ教室一般部門3回目

クーラーいらずの八ヶ岳高原とはいえ、夏真っ盛りの8月5日。暑い中、今回も約30名が各地から足を運び、シナリオ教室一般部門第3回目が始まりました。

大前先生が用意してくれたシナリオの例を元に、前回よりもう一歩具体的にシナリオの書き方について講義を受け、カードを使って発想に刺激を与える方法も学びました。

コンクールに出す予定のシナリオの内容を発表することは、ここを膨らませばできる、例えばこんなことを加えてみては、といった的確で有効なアドバイスをその場でもらえる貴重な機会となります。

一言で言えるお話とはどんなものでしょう?
観客が共感するような主人公のキャラクターとは?
いろいろなことを考えながら、数名の発表に皆が真剣に耳を傾けます。

ドラマのシナリオ作りとはいえ、現実の自分と重なって思いが溢れることも。実際、大前先生の東京のクラスでも、自分が抱えているテーマを解消するシナリオを書く方や、現実にはしてはいけないようなことをシナリオでは実現させ、完結させる方がいるそうです。

そんな一人一人の思いを、大前先生はどこかカウンセラーのように大切にし、かつ客観性を持ってしっかりと筆を進めるシナリオライターとしての姿勢を示します。

この教室には、東京で大前先生の講座を受けたことがあり、もっと受講したいと来ている方が数名おり、東京ではなかなかすぐには大前先生の授業を受けられないので八ヶ岳まで足を運んでいるという方も。知れば知るほど八ヶ岳で大前先生の授業を受講できる凄さがわかります。

しかもお茶とスイーツ付き!ということで、最後は隣の「おいしい学校」でおしゃべりタイム。前回からの続きの自己紹介を行うことで、回を重ねるごとに打ち解けた雰囲気が広がり、自作のシナリオを気軽に発表できる土壌ができていくようです。

シナリオコンクール応募要項

 

脳を物語モードに!ー小・中学生部門シナリオ教室2回目

前回の小・中学生部門シナリオ教室から1週間。
学校も年齢も違う小・中学生に、どうしたらさらに楽しくシナリオ作りを学んでもらえるか…大前先生とスタッフたちはそのことについてさまざまに話し合い、8月2日に第2回目のシナリオ教室を迎えました。

16名の児童生徒を3グループに分け、夏休み気分から脳を切り替えて物語モードに!ということで、皆がよく知っている昔話の続きをグループ毎に考えてみます。

グループの中には、どんどんと展開を思いついて話し出す子、発言は多くはないけれどじっくり考えている子、シナリオの形に書き留める役を自ら引き受ける子もいます。

主人公の性格を改めて決めたり、登場人物を追加したり、ストーリーを戦いの場面から始めたりと、一つの物語からいろいろな発想が飛び出しました。

また、今回のシナリオコンクールに出そうとしているお話のあらすじを発表し、他の人から「こうだったらもっと面白い」といった意見をもらい合う時間もありました。
テーマ性のある社会派のお話、科学的な視点のあるもの、ファンタジーなど、皆それぞれ構想を練っているようです。

前回あまり発言ができなかったので、今回は自分から手を挙げようと決めていたという渡邉清香さん(泉小学校5年)は、幼い頃の実体験をベースに、雄の鹿が登場するお話を書きたいと発表。「自分では思っていなかった意見を言ってもらって、参考になりました」と話していました。

甲陵中学校3年の持留光さんは、「いろんな人がこういうのをやりたいという内容を話すのを聞いて、自分だったら…と考える材料になりました。考え方の練習になってよかったです」と次回への意欲を見せていました。

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