一般部門の映像クリエイターが名取哲さんに決定!

一般部門グランプリ作品の映像化をお願いするクリエイターも発表されました。演出家/映像ディレクターの名取哲さんです。

名だたる企業のTVCMや2020東京オリンピック招致映像(「share the pulse」の海外撮影パート)などのWEBムービー、多くの有名ミュージシャンのMUSIC VIDEOやライブ映像演出を手掛けている大人気のクリエイターです。(→HPに作品例の掲載あり。いずれもかっこよく、引き込まれます!

名取さんはもともと映画や音楽が大好きで、知人のファッションブランドの映像やMUSIC VIDEOを手掛けたことを機に27歳くらいから映像の仕事をしているそうです。2013年からは上海にも拠点をもち、アジア圏にも活動の幅を広げています。

物事の本質を捉える洞察力と被写体の様々な感情を掴み取るリアルでエモーショナルな演出が特徴です。

普段、名取さんが映像制作の仕事をする中で気にかけているのは、常に柔軟性を持っていること。
映像制作は”生き物”で、現場でいろんなことが起きるのが当たり前。始めにできると想定したことがそのままできることはほぼないそうです。撮影現場では常に判断が強いられるため、準備としてなるべくいろいろな選択肢を持っておいて、柔軟な姿勢でいる必要があるのだそうです。

北杜市には以前から親近感があったという名取さん。高校時代の3年間を、北杜市のお隣の南アルプス市で過ごされたという経緯があります。大人になってから北杜市を訪れ、人を受け入れる雰囲気のある優しい場所という印象を持っていたそうです。

今回はグランプリ受賞作「虎をかぶりて、駆けてく」を約20分の映像に作り上げることになります。

自分でゼロから考えることも面白いけど、普段の広告の仕事ではある程度決まった企画を演出するということも多く、その場合は自分が演出することで企画の魅力を更に引き立たせ、実現させるための具体的なアイデアを常に提案できるよう心がけているとのこと。
シナリオの作者との話し合いを経て、映像制作の段階へと移っていきます。名取さんならきっと素晴らしい映像にしてくれるだろう!!!とスタッフ一同とても楽しみにしています。

今後、映像製作に向けて、撮影スタッフ(撮影のお手伝い)とキャスト(出演者)ボランティアを募集します。
後日、説明会を開く予定ですので、説明会に参加してみたい方はぜひご連絡ください。

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20分間で描かれる世界 第1回一般部門入賞作発表!

北杜市シナリオコンクール《一般部門》の受賞作がついに発表されました。
第一次審査、第二次審査を通過し、見事第一回目の受賞者となった皆さま、おめでとうございます!!
厳選なる審査の結果、グランプリ、準グランプリ、佳作、そして北杜市在住者の特別賞としての北杜市民賞の全8作が選ばれました。

入賞作発表ページはこちら

以下、大前玲子先生の審査評です。

第1回のコンクールなので、良い作品を選び出すためには、慎重な上にも慎重にと、作者の名前を伏せて選ぶという方法をとりました。
20分の短編だからこそのテーマはあるか、思いつきの凡庸な発想ではないか、完成度ではなく、映像としてどうかということに重きを置きました。また、自然の宝庫である北杜市の魅力をどう作品に取り込んでいるかなど、時には意見をぶつけ合いながら、審査は続きました。

シナリオは映画化、ドラマ化のための設計図と言われます。ですが、シナリオ自体も読み物として面白く、読み手の心をつかむ書き方も大切です。20分という長さでは、書き込み過ぎないで、リズム感がありテンポが良いことが大切に思います。
その点、最終候補作に選ばれた作品は、さすがに上手く心情が伝わると同時に、映像が鮮やかに浮かんできました。

グランプリ作の「虎をかぶりて、駈けてく」は、映像としてオリジナルの面白さ、そして北杜の画一的でない魅力が群を抜いていました。

準グランプリ作の「大好きな君に映画をみせたいんだ」は、瑞々しい作品。北杜の映像が物語の中に自然に溶け込んでいるところが素晴らしいです。