いってきま〜すのアニメーションづくり

第3回目のアニメーションワークショップは、2回目同様北杜市オオムラサキセンターで開かれました。

この日のテーマは「カメラにポーズ!でアニメーションづくり」です。
はじめにそれぞれのネームカードを描きました。

1回目と2回目に作ったアニメーションのダイジェスト版を見て振り返るとともに、人間をコマ撮りしてつくるピクシレーションの手法を初めて用いた1952年のカナダの作品や、人間をスケートボードに見立てる様子が面白いアメリカの作品を鑑賞しました。ピクシレーションの歴史はかなり古いようです。

たくさんの写真をつなげて動いているようにするというピクシレーションのイメージが湧いた後は、実際に自分たちでやってみます。声の録音はうまくできるかな?

「いってきま〜す」と皆で外に遊びに行くというシナリオで撮ります。
梅雨明け前で小雨がちらつく日なので、傘を生かした撮影をしました。

傘を開いた状態も撮ります。一瞬で傘が開くトリックのような映像になるでしょうか。

魔法のようにスッと傘を引き寄せる場面も撮ります。

自分たちは同じ場所から動かず、傘だけを移動させて何枚も撮るのがポイントです。

ジャンプも撮ります。講師のデコボーカル の指示のもと、少しずつ場所を変えて、何度もジャンプ!

つなげて観ると、こうなるんだ!ということがはじめて分かり歓声が上がります。

デコボーカル が事前に作成していた入念な絵コンテを見る子どもたち。撮っているときはわからなくても、この通りに撮っていけば面白い映像ができます。

オオムラサキセンターの入り口や、森の中でも傘を使って撮影しました。
さまざまな場所で何十枚も撮影する必要がありましたが、皆で協力して無事完了しました!

一体どんな映像ができたのか観るのが楽しいところですね!

第3回のダイジェスト版は、1回、2回同様、WEB上で公開します。
https://hokuto-eizosai.com

また、全5回の映像をつなげた完成版は、11月17日(日)に女神の森セントラルガーデンで行う映像祭で上映しますのでお楽しみに!

いただきますのアニメーションづくり

7月14日にアニメーションづくりのワークショップが北杜市オオムラサキセンター で行われました。2回目となる今回は、「食べる」をテーマにしたアニメーションづくりです。

はじめに、参考になるような海外アーティストのアニメーション作品を皆で鑑賞してイメージを膨らませ、講師のデコボーカルが制作の流れを説明しました。

外へ出て、料理に見立てられそうな素材を探して拾い集めます。

よく見ると森の中にはいろいろなものがあります。大きなキノコや小さな花、サワガニやカブトムシもいました。

面白い木の実が目につきました。使えそうですね。

室内に戻って紙皿やペーパーナプキンにイラストを描いてデコレーションし、皿の上に森の素材を並べてみます。

ひもや紙も使用して、おしゃべりをしながら夢中で作ります。美味しそう!

サワガニが逃げないように注意!

繊細な盛り付けができています。それぞれの個性が出ていますね。

 

いよいよ撮影です。枠に書いてある印に合わせて、少しずつ動かして何枚も撮影します。

料理を少しずつ取り出して撮り、食べて減っていくようなイメージを作ります。

力作の蕎麦プレート。思い思いの料理の撮影と、料理名の録音ができました。

待っている間、自分たちでコマ撮りを楽しんでいる姿もありました。

アニメーションになるのが楽しみですね。ダイジェスト版は間も無く公開する予定です。

 

 

 

 

 

 

人間ってこういうもの-葛藤を描く



今期2回目のシナリオ教室が、7月13日に須玉ふれあい館で開かれました。
前回から約1ヶ月が経っており、その間に半数以上の受講者が大前先生に宿題を送って添削をして頂いたようです。提出物により「皆さんがどんなことで悩んでいるかがわかる」とのことで、そのことを踏まえて授業が始まりました。

一番大切なのは、ドラマを観ている人がどう思っているかということ。普段ドラマや映画を観ている時に自分が何を感じているかを意識してみるのも大事だそうです。
これはどういうことだろう?と観ている人に考えさせ、そのまま主人公に感情移入させてしまうこともできます。セリフ以上に「ト書き」がとても意味を持つことがあります。

ドラマとは「人間ってこういうもの」というあり様を描くというお話が当初からありました。中でも「本当はこうしたい、すべきなのに・・・」という「葛藤」の感情は大事なところです。
大前先生自身のライティング経験から、この時はまだ「葛藤」を描けていなかった、この時に初めて描けたと感じた、といった具体的なエピソードが語られ、受講者たちは真剣に聞き入っていました。

自己紹介タイムもありました。今回は「私は実は・・・」という自己紹介です。本当のことでしょうか? シナリオ教室ですから、嘘でもOKです!

大前先生が用意したシナリオテキストをスタッフが読み合わせます。わざとおかしな部分を入れておき、それがどこかを考える時間もありました。

シナリオの続きを考えてみます。恥ずかしがらずに自分をさらけ出して・・・。

「大前先生の話がとても面白くて、受講して本当に良かったです。自分のための講座のよう。書く仕事に興味があり、ドラマやサスペンスが好きだし、無理なく勉強できます」と話す受講生もいました。シナリオライターになろうと思って受講を決めたのではないそうですが、自分に合っていると感じて妄想を楽しみながら書いているようです。
今回も宿題がありますので、添削してもらえるのが楽しみですね。

 

 

 

羽化の瞬間、撮れました!

第2回北杜市シナリオコンクールグランプリ作「オオムラサキと図鑑くん」の映像化に向け、準備が進んでいます。本格的な撮影は来年ですが、この時期にしか見られないオオムラサキの羽化などの映像を今年のうちに撮りたい考えです。

北杜市オオムラサキセンターの協力を得て、生態観察施設「びばりうむ長坂」へ。クヌギやエノキの木が茂り、オオムラサキにとって素晴らしい環境です。

サナギがちょうどいい場所にないかを下見。サナギの色を観察して羽化に近いかを推し量り、ランチの間も交代で羽化が始まるかを見張るといった地道な努力が実り、数日の撮影期間中にうまく羽化の瞬間の映像を捉えることができました!


サナギから出て間もないオオムラサキ。抜け殻につかまったまま、羽が乾くのを数時間じっと待ちます。この間に、触覚などもどんどん変化して立派になっていくのが見事です。ウォーミングアップのようにわずかに羽ばたいた後、やっと乾いた美しい羽を広げることができます。

オオムラサキに好かれる撮影陣。この濃い紫の羽の蝶がオスです。

おや、監督の手にも・・・。

「3、2、1、キュー!」・・・そううまくは飛んでくれません(笑)。

オオムラサキの幼虫(通称ムーちゃん)が葉を食べる様子も見られました。虫が好きでない人もつい見入ってしまうほど愛嬌がある顔が特徴です。

周辺の雑木林などいろいろな場所へ赴き、撮影に相応しいかを検討。ヒルに噛まれてだらだらと流血する惨事に見舞われながらも撮影陣に頑張っていただきました。オオムラサキだけでなく、しまいにはヒルの生態にも詳しくなっています!

映像カメラマンの藤原さんが撮った映像を、松永監督がしばし確認。


とても美しく撮れています!!
理科の学習用にもなりそうなほどきれいな映像。自然界の不思議さについて思わず考えさせられます。4K の精細な描写で、大きな画面で観るのがとても楽しみです!


このほか八ヶ岳の実景などを押さえて、この夏の撮影は終わりとなります。
その後、いよいよ子どもたちのキャストを募って稽古を始める段階へ。
映画制作情報は、今後HPで告知していきます!オーディション情報などお見逃しなく。