北杜の冊子、「ほくとぞうし」がついに完成しました!

2020年はコロナの影響で北杜「水の山」映像祭1dayイベントを開催できず、映画の撮影も来年度へ持ち越されましたが、ラジオという古くて新しいメディアに活動の場を広げることができました。
そうした映像祭の活動の模様をお伝えし、映画やドラマづくりの楽しさに想いを馳せてもらおうと、”ゆっくりと読む”ことができる地域情報誌「ほくとぞうし」を制作。2020年12月18日に創刊しました。
「大きな問題もなく、こんなにスムーズに行った冊子づくりも珍しい」と、チーフエディターの松永監督が各担当者の努力を称えます。

市役所や図書館などに冊子を配布して周った中島蓉子さんは「第一印象の表紙がまずかわいいので、中を見る前から、こんな素敵なのができたんですね、季刊誌なんですか?などと尋ねられました」と話します。
折り重なる緑が美しい表紙画で、「鹿の角がチョンと見えるのが、歌川広重の隠し絵ばりの楽しさ」「これがフリーペーパーなの?というくらいいい」「シンプルで今までにない感じ」「八ヶ岳の雰囲気のいいお店に置いても合いそう」といった意見が出ました。
表紙イラストを描いた土屋恭子さんは、全体のデザインと編集まで担ったこの冊子づくりの功労者です。
「映像祭のことは知っていて、デザインの話をいただいたとき、あのイベントの冊子ならぜひやらせてもらいたい!と引き受けました。40ページ以上ある冊子のデザインを一人で全部やるのは初めてのことで、チャンスだと思ったのでやらせてもらえて幸せでした」。

中身も「内容をよくよく読み込んだ上でデザインしているのを感じた」と高評価です。
特に、シナリオコンクール入選作4点のシナリオ全文を掲載しているページは、「ただ文字だけのシナリオ原稿が、さりげないイラストなどの工夫でこんな風に読みやすくなるなんて」「登場人物をシルエットで入れているのが、イメージが膨らんでちょうどいい」といった感想が上がりました。
「どうしたらシナリオに馴染みがない人にも読んでもらえるかを一番考えました。それぞれの役を演じながら読み合わせたら面白い、そういう読み方をしてくれたら最高だな、と思ってつくりました」と土屋さん。

「シナリオを文字で読んでイマジネーションを膨らますことができるというのが一番の特徴。新しい感じの情報誌が出来たと思います。素晴らしいデザインで、面白く読めると思います」と話す小林由希さんは、メインの記事を書き、編集を担いました。ここぞというときの集中力が凄く、的を得たインタビューで、どれも上手く練り上がって想いが込もった記事になっていると、当事者、読者双方から評判です。

このフリーペーパーは、八ヶ岳フォトフェスタとのコラボで、八ヶ岳周辺の豊かな自然や暮らしを感じさせる素敵な写真がたくさん掲載されているのも特徴です。
写真のセレクトや撮影を行った中嶋一さんは、「提供できる写真の数はもの凄くあり、迷うところなのですが、いいページに仕上げたいという熱意のもと、どういうものを入れたいかという意図をしっかり伝えてもらったので、最後までいい緊張感を持って仕事をすることができました。こうして重みがあって、大事にとっておきたくなるような冊子ができて、八ヶ岳フォトフェスタのメンバーも嬉しいと思います」と話していました。
さまざまな方の協力のもと、映画製作に関わっている音楽好きの高校生たちや、編集のプロの長田千鶴子さん、この地域の映画の歴史や古民家での映画上映会のコラムページを挟み、ラジオパーソナリティ”節子さん&玲子さん”の収録現場インタビューもあって、読み応え十分です。
ラジオドラマシナリオの募集と選定のプロセスや、映画次回作の進行の模様のページもぜひ読んでいただきたいです。

大前先生による誌上シナリオ講座のページもあり、シナリオの掲載、講評ページを含め、シナリオの教科書としての役割もあり、まさに”捨てられないフリーペーパー”に仕上がっているのではないでしょうか!
ラジオ『 小林節子と大前玲子の Movie Brunch』の”玲子の添削コーナー”では、5分間のラジオドラマシナリオを再び募集していますので、ぜひ冊子から新たなヒントを得てどんどんご応募ください。大前先生にビシビシと的確な添削をしてもらえるかもしれない大チャンスです!

「ほくとぞうし」の巻頭記事で虎舞のストーリーについて語った当実行委員会の小野会長(写真手前右)が、次回2021年1月2日(土)10時〜のラジオにゲスト出演します。(翌日曜再放送)
北杜を昔からよく知る小野会長。撮影当時の話やラジオドラマにまつわる思い出など、楽しい話が尽きません。放送をお楽しみに!
フリーペーパー「ほくとぞうし」は北杜市内公共施設等に配布しており、北杜市役所観光課に行けば必ず手に入ります。遠方の方は、返信用封筒を送っていただければ順次郵送させていただきます。詳しくはこちら。
映像祭DVD(メイキング特典映像入り)が当たる読者アンケートにもぜひ投稿してくださいね!皆さまの「ほくとぞうし」の感想をお待ちしています!