上村市長を迎えて映画談義

今回のゲストは、上村英司北杜市長です。新市長就任以来、リスナーから「上村市長の普段の声を聞きたい!」とのご要望を番組宛にたくさんいただき、出演オファーを続け、ついに実現いたしました!
小林節子さんと上村市長とは、一緒にイベントの司会をされたこともある仲とのことで、ざっくばらんなトークの始まりです。

まずは定番の質問。一番のお気に入り映画は何でしょうか。男の背中が語るあの映画・・・クラシックな美っていいですね!

上村市長はピアノを聴くのもお好きとか。音楽や伝統芸能、数々の美術館など、北杜にあるさまざまな一流のアートに光を当てていきたいという思いがあるそうです。

昨年末に創刊したフリーペーパー「ほくとぞうし」にも話が及び、美しい風景写真に惹かれたとのこと。北杜で生まれ育った市長も、さまざまな切り口の写真によってこの地の素晴らしさを改めて感じるということです。(→ほくとぞうし入手方法はこちら。

市長はワインづくりのために自分の畑でぶどう栽培を行っていた経験をお持ちです。広いぶどう畑に一人立ったときの、独特の感覚。自然の中にただ抱かれる時間・・・なんともいえない素敵さがあります。

注目を集める縄文遺跡や、三つの水系を持つ豊富な湧水、そして文化活動についてなど、北杜の話は尽きません。映画館のこと、イベントのことなど収録後もさまざまな話題で盛り上がりました。

今回のラジオ収録は小淵沢スタジオで。緊急事態宣言下で大前玲子先生には前回に引き続きお越しいただけないのが残念ですが、「玲子の添削コーナー」では電話を繋ぎ、しっかりとシナリオのアドバイスをいただいています!(→テーマ自由のシナリオ応募方法はこちら。

 

ラジオのオンエアは、3月6日土曜10:00-10:55(翌日曜同時刻に再放送)です。
FM八ヶ岳82.2MHzのほか、インターネットサイマルラジオを通じて世界中どこからでも聴けますので、どうぞお楽しみに!

 

 

東座で合木こずえさんと”映画館の娘”トーク

皆さん、長野県塩尻市にある東座(あずまざ)をご存知ですか? レトロなムードが魅力的なミニシアターで、上映作品のセレクトにハズレがないとハマる人が続出、遠方から足を運ぶ人もいるそうです。

2月6日放送(翌日曜再放送)のラジオ番組のメイントーク収録は、ここ東座で行いました!
ゲストは、塩尻劇場 東座代表取締役でシネマコラムニストの合木こずえさんです。

赤のニット姿が素敵な合木こずえさんと、上映作品を観終わったばかりで胸がいっぱいの小林節子さん。以前、こずえさんは東京にある海外テレビ局の代理店にお勤めで、節子さんはフジテレビアナウンサーとして活躍されており、お二人は当時からのお付き合いだそうです。
そして、どちらも映画館の家で生まれ育ったということで、今月のラジオは”映画館の娘”トークとなります!

コロナ禍のいろいろな状況から急遽の出演依頼だったにも関わらず、当日の対応でご自宅の静かな一室に招き入れてくださいました。早速、収録開始です。

まずは、こずえさんが選ぶ”一番好きな映画”は何でしょう。
物心が付く前から映画漬けで女優になるのが夢で、日大の演劇学科で学んだ後、長年テレビや映画関連の仕事を続けてきた方です。
これまでに観た数え切れないほどの映画の中で、あえてマイベストを挙げるなら? と、こずえさんにはちょっと意地悪な質問を。さてその答えは?意外でしょうか、納得でしょうか。放送をお楽しみに!
(皆さんのイチ押しも教えてくださいね!投稿はこちら

東座の大きな特徴は「フロムイースト上映会」。こずえさんこだわりのセレクトムービー上映会で、おすすめの単館系映画を毎月2週間、東座の興行上映の前と後の時間を借りて行っているそうです。(→上映スケジュール

「フロムイースト上映会」は平成5年、たとえ集客が難しくても自分がこれぞと思う映画を観て欲しいという思いから、当時オーナーだったお父様を何度も説得して始まったそうです。以来、毎月毎月どんな風に映画を選んでいるのか、私生活とのリンクを含め(?)、尽きることのない熱い思いを伺いました。

また、東座の凄いところは、上映作をより楽しむための演出だと来場者の方々からの評判を集めています
上映前に映画の世界へと誘うこずえさんのトークや、上映作に関連した専門家のミニ講演、インド映画の時はカレーがあり、映画にケーキが出てくればそれを再現したケーキの販売があるなど。ロビーには、近くに住むが、上映作のワンシーンを描き続けた油絵が飾ってあります。
地元の人たちと共に、
あまり気負わない普段着のままの文化の発信地であり続けたいという思いがぎっしり詰まった場所となっています。

 

コロナ禍で、改めて発見するスクリーンでの鑑賞の尊さ!どんなときも映画ファンに愛されているホスピタリティ溢れる映画館です。

先日創刊した情報誌『ほくとぞうし』は、「他にはあまりないシナリオ評論などが面白い!」こずえさんからもご好評いただきました。
(ほくとぞうしは東座でも手に入ります。→郵送での入手方法はこちら

大前先生は今月、緊急事態宣言下でお越しいただくことができませんでしたが、電話出演により「玲子の添削コーナー」をビシバシとやっていただきましたのでどうぞお楽しみに!!
皆さん、ぜひ5分間のラジオドラマシナリオを投稿してくださいね。コンクール番外編ですのでお好きなテーマでOK、大前先生に添削してもらえるチャンスです。→投稿方法はこちら。

ラジオ番組『小林節子と大前玲子の Movie Brunch』の視聴方法はこちら。

 

フリーペーパー「ほくとぞうし」創刊!

北杜の冊子、「ほくとぞうし」がついに完成しました!

2020年はコロナの影響で北杜「水の山」映像祭1dayイベントを開催できず、映画の撮影も来年度へ持ち越されましたが、ラジオという古くて新しいメディアに活動の場を広げることができました。
そうした映像祭の活動の模様をお伝えし、映画やドラマづくりの楽しさに想いを馳せてもらおうと、”ゆっくりと読む”ことができる地域情報誌「ほくとぞうし」を制作。2020年12月18日に創刊しました。

「大きな問題もなく、こんなにスムーズに行った冊子づくりも珍しい」と、チーフエディターの松永監督が各担当者の努力を称えます。

市役所や図書館などに冊子を配布して周った中島蓉子さんは「第一印象の表紙がまずかわいいので、中を見る前から、こんな素敵なのができたんですね、季刊誌なんですか?などと尋ねられました」と話します。

折り重なる緑が美しい表紙画で、「鹿の角がチョンと見えるのが、歌川広重の隠し絵ばりの楽しさ」「これがフリーペーパーなの?というくらいいい」「シンプルで今までにない感じ」「八ヶ岳の雰囲気のいいお店に置いても合いそう」といった意見が出ました。

表紙イラストを描いた土屋恭子さんは、全体のデザインと編集まで担ったこの冊子づくりの功労者です。
「映像祭のことは知っていて、デザインの話をいただいたとき、あのイベントの冊子ならぜひやらせてもらいたい!と引き受けました。40ページ以上ある冊子のデザインを一人で全部やるのは初めてのことで、チャンスだと思ったのでやらせてもらえて幸せでした」。

中身も「内容をよくよく読み込んだ上でデザインしているのを感じた」と高評価です。
特に、シナリオコンクール入選作4点のシナリオ全文を掲載しているページは、「ただ文字だけのシナリオ原稿が、さりげないイラストなどの工夫でこんな風に読みやすくなるなんて」「登場人物をシルエットで入れているのが、イメージが膨らんでちょうどいい」といった感想が上がりました。

「どうしたらシナリオに馴染みがない人にも読んでもらえるかを一番考えました。それぞれの役を演じながら読み合わせたら面白い、そういう読み方をしてくれたら最高だな、と思ってつくりました」と土屋さん。

「シナリオを文字で読んでイマジネーションを膨らますことができるというのが一番の特徴。新しい感じの情報誌が出来たと思います。素晴らしいデザインで、面白く読めると思います」と話す小林由希さんは、メインの記事を書き、編集を担いました。ここぞというときの集中力が凄く、的を得たインタビューで、どれも上手く練り上がって想いが込もった記事になっていると、当事者、読者双方から評判です。

このフリーペーパーは、八ヶ岳フォトフェスタとのコラボで、八ヶ岳周辺の豊かな自然や暮らしを感じさせる素敵な写真がたくさん掲載されているのも特徴です。
写真のセレクトや撮影を行った中嶋一さんは、「提供できる写真の数はもの凄くあり、迷うところなのですが、いいページに仕上げたいという熱意のもと、どういうものを入れたいかという意図をしっかり伝えてもらったので、最後までいい緊張感を持って仕事をすることができました。こうして重みがあって、大事にとっておきたくなるような冊子ができて、八ヶ岳フォトフェスタのメンバーも嬉しいと思います」と話していました。

さまざまな方の協力のもと、映画製作に関わっている音楽好きの高校生たちや、編集のプロの長田千鶴子さん、この地域の映画の歴史や古民家での映画上映会のコラムページを挟み、ラジオパーソナリティ”節子さん&玲子さん”の収録現場インタビューもあって、読み応え十分です。
ラジオドラマシナリオの募集と選定のプロセスや、映画次回作の進行の模様のページもぜひ読んでいただきたいです。

大前先生による誌上シナリオ講座のページもあり、シナリオの掲載、講評ページを含め、シナリオの教科書としての役割もあり、まさに”捨てられないフリーペーパー”に仕上がっているのではないでしょうか!

ラジオ『 小林節子と大前玲子の Movie Brunch』の”玲子の添削コーナー”では、5分間のラジオドラマシナリオを再び募集していますので、ぜひ冊子から新たなヒントを得てどんどんご応募ください。大前先生にビシビシと的確な添削をしてもらえるかもしれない大チャンスです!

「ほくとぞうし」の巻頭記事で虎舞のストーリーについて語った当実行委員会の小野会長(写真手前右)が、次回2021年1月2日(土)10時〜のラジオにゲスト出演します。(翌日曜再放送)
北杜を昔からよく知る小野会長。撮影当時の話やラジオドラマにまつわる思い出など、楽しい話が尽きません。放送をお楽しみに!


フリーペーパー「ほくとぞうし」は北杜市内公共施設等に配布しており、北杜市役所観光課に行けば必ず手に入ります。遠方の方は、返信用封筒を送っていただければ順次郵送させていただきます。詳しくはこちら。

映像祭DVD(メイキング特典映像入り)が当たる読者アンケートにもぜひ投稿してくださいね!皆さまの「ほくとぞうし」の感想をお待ちしています!


北杜高校音楽部が映画のテーマ曲を合唱

北杜高校の音楽部による歌の収録が、10月10日にエフエム八ヶ岳の小淵沢スタジオで行われました。
曲は、北杜の映画の次回作『オオムラサキと図鑑くん』のテーマ曲「美しい空ーオオムラサキの杜」です。先日収録した北杜高校ギター部による合奏に、音楽部の歌声を合わせるという試みです。

音楽部の3名はいずれも2年生。他に吹奏楽部も兼ねている部員がいるそうですが、メインはこの3名です。コロナの影響で、練習の成果を披露するチャンスが久しく得られていないのは音楽部も例外ではなく、このギター部とのコラボは貴重な機会となります。

ソプラノを担当し、ソロパートもある成島優奈さんは、「こういうスタジオで歌うのは初めてで緊張します」とのことでしたが、「指導が的確で、学校で練習した時より良くなっていくのが自分でもわかりました」と気持ち良さそうに歌っていました。お腹に触れながら歌うと音が安定するのだそうです。

ソプラノもアルトも歌える野口侑夏さん(写真中央)は、今回はアルトを担当。「緊張しましたが、スタッフの皆さんが笑わせてくれたのでほぐれました。指導してもらって発見がありました」。コロナの影響で普段の運動量が減っていたので、牛乳パックを口に当てて呼吸することで肺を鍛えたりもしたそうです。

望月玲奈さんもアルトパートを歌いました。最初に曲を聴いた時「ゆったりとした曲で、あまり歌ったことがない感じなので大丈夫かな」と思ったそうですが、練習を重ねてどんどん上達し、「皆で合わせて入るタイミングも良くなってよかったです」と話していました。

ヘッドホンを着けて歌うとまた違った感覚があるようです。松永監督は時にギターを奏で、「もっと溜めて」「ここは丁寧に」などと伝えていました。

音楽部を率いる杉浦みち江先生から「頑張る曲ではないから、力まずゆったりでいいから」とのアドバイスもあり、素晴らしい集中力で無事収録が成功しました。皆さん、素敵な歌声をありがとうございました!

収録した楽曲は、11月7日のFM八ヶ岳ラジオ『 小林節子と大前玲子の Movie Brunch』で放送する予定です。(翌日曜再放送)お楽しみに!


只今、ラジオシナリオコンクール 入選作4作のうちの年間優秀作品を決める一般投票を行っています。
投票してくれた方の中から抽選で10名に記念品をプレゼントいたします。HP上でラジオドラマ4点を聴き直していただけますので、専用フォームからの投票をお待ちしています!
一般投票の応募締切は11月14日で、結果発表は12月5日(土)のFM八ヶ岳ラジオ『 小林節子と大前玲子の Movie Brunch』で行います。(翌日曜再放送)

詳しくはこちら。⇨北杜市シナリオコンクール

 

テーマ「遺跡」入選作『遺跡さんの忘れもの』を収録

北杜を舞台にしたラジオドラマシナリオを募る北杜市シナリオコンクール
4つのテーマのうち最後のテーマは「遺跡」で、22都道府県から162作の応募をいただきました。今回も10代から70代までと幅広い年齢層からのご投稿、ありがとうございました!

入選作は『遺跡さんの忘れもの』と題する渡貫涼子さんのシナリオです。
渡貫さんは、なんと最初のテーマ「湧水」に次ぐ2度目の入選です。北杜市シナリオコンクールでは、いつも名前を伏せて選考が行われるため、結果的に力量のある方が再度選ばれることがあります。

音楽制作の安倍エリナさんは、「遺跡というテーマだと実際の古代遺跡が出てくるロマンがあるような音楽になるかな、と想像していましたが、違いましたね。遺跡という言葉をこう使うんだというのが意外で面白いと思いました」とのこと。
このドラマは、”遺跡のような”おじいさんが出てくるストーリーなのです。

おじいさん役の声を担当されるのは、以前から北杜市シナリオ教室に参加されている春日裕昭さんです。春日さんは、軽いノリやちょっと不思議なストーリーがお好きだそうで、ご自身も今期のシナリオコンクールに楽しんで応募されたそうです。今年はコロナの影響でシナリオ教室は中止となってしまいましたが、こうして他の人の作品に触れられるのは勉強になるとのこと。

舞台で演じた経験をお持ちですが、声優をやるのは怖いそうで、「演出によるのかな」と、役柄の気持ちや背景について松永監督と話し合います。

一方、おじいさんに対峙する孫で20代男性の役に選ばれたのは、以前も声優としてご協力いただいた百千若さんです。おじいさん役との声質の対比が明確で、表現力が問われる役どころという理由からの大抜擢です。「収録は久しぶり。どんな風に演じるか、今までで一番固まっていないかも」と、緊張しながら男性役に挑みます。

「ここは激昂して」「もっと会話が噛み合わない感じで」と、なかなか難しい指示が飛びます。多くはないセリフの中に、変化していくおじいさんの気持ちを表そうと、いろいろと試します。

「女性が男性役をやるコツを調べたら、声を胸部で響かせるといいというのが出ていたけど、練習期間が短くてなかなか」と言う百千さんですが、「愛がある感じですごくいい!」とスタッフから絶賛の声が。

モノローグもある難しい場面で、「ここは泣きを入れて」という指示にも難なく応え、シナリオという文字だけの世界に湧き上がる情緒を与えていました。

完成に向けて、どんどんよくなっていくのがわかるのが毎回楽しいドラマ制作。
出来上がったドラマを、10月のラジオ放送日に聴いていただけたでしょうか?
聴き逃した方は、ぜひ、エフエム八ヶ岳HPのアーカイブス(今まで放送された番組)でまたは当HPでお聴きください。

これで4テーマ全部のドラマの放送が完了しました。続いて、4作のうちの年間優秀作品(賞金5万円)を決める一般投票が始まります。
あなたはどの作品が一番好きですか?
投票してくれた方の中から抽選で10名に記念品をプレゼントいたします。ぜひ、専用フォームから投票してくださいね!
一般投票の応募締切は11月中旬で、12月5日(土)のFM八ヶ岳ラジオ『 小林節子と大前玲子の Movie Brunch』で結果発表を行う予定です。(翌日曜再放送)

詳しくはこちら。⇨北杜市シナリオコンクール

 

テーマ「移住」入選作『花火と雷鳴』を収録

北杜を舞台にした4つのテーマでラジオドラマシナリオを募集している北杜市シナリオコンクール。北は北海道から南は沖縄まで、毎回全国各地から投稿があり、多くの方が北杜市に思いを寄せて下さっていることを嬉しく思います。応募者の年代は10代から70代までさまざまで、男女比では若干女性が上回っているようです。

7月期のテーマ「移住」の応募作は171作で、マンスリー入選作に輝いたのは、林 日里さんの『花火と雷鳴』です。夏の情景が浮かんでくるような、余韻の美しい作品です。

緑爽やかなエフエム八ヶ岳小淵沢スタジオで、このドラマの朗読劇としての収録を行いました。音声としてどんなキャラクターに仕上げていくのか話し合い、何度も読み合わせを行いました。

登場人物2人のうち女性役を演じるのは、由季まどかさんです。漫画家で、絵画の個展を開いたり、ときには演劇の舞台に立ち裏方も行うという多彩な方。以前大前玲子シナリオ教室に参加されており、当HPで”声優さんボランティア・バンク”の存在を知って、やってみようと登録されたそうです。
男性役を演じるのは、由季さんから”声優さんボランティア・バンク”のことを聞いたという空我(くうが)さんです。20代の頃YBS山梨放送でラジオドラマに出演されていた経験をお持ちです。演じることから離れてだいぶ経つそうですが、「コロナで世の中がモヤモヤしているので久しぶりに面白いことをしたい」と登録されました。

なんと、今回この2人がキャスティングされたのは偶然。収録の場で、初めてお互いが相手役だと知ったそうです。ミュージカルで同じ舞台に立ったことがあるお2人だけあり、息の合った声の演技を披露してくれました。

「難しいですね!今回登録するときにボイスメールで声を録ったら、自分でないような感じがしました。滑舌が悪くなっていて、読むことを意識してしまうし」と、自分に厳しい空我さんですが、どんどん感覚を掴んでおられ、本番は数テイクでOK!
「SFのような話が好きなので、このドラマのちょっと不思議な感じが面白いと思いました」と話していました。

収録を終え、「やっぱり楽しい!」と由季さん。シナリオを書くのも楽しいけれど、演じるのはまた別な面白さがあるとのことです。「シナリオがきれいに書いてあり、分かりやすくすんなり入ってきてやりやすかったです」。

シナリオを書き、演技もされることについて聞くと、「役者を一度やってみると、シナリオを書くときに役者の出ハケのタイミングを意識したり、嫌なセリフを言わせないよう考えるようになったりしていいと思います」と言い、「誰でもいい役というような人は実際にはいないから」と、脇役一人ひとりにもより広く思いを向けるようになった経験を語ってくれました。

今回も音楽を担当される安倍エリナさんは、「シナリオを読んですぐにBGMが浮かびました」と話し、タイミングなどの細かい点について松永監督と打ち合わせを重ねていました。

集中して共にものづくりに励む楽しさを、改めて味わった1日。新型コロナウイルスの状況により今年はストップしている映画製作についてなど雑談にも花が咲き、今後への期待が膨らみました。


完成して9/5に放送したラジオドラマ、聴いていただけましたでしょうか?
まだの方は、エフエム八ヶ岳HPのアーカイブス(今まで放送された番組)でぜひお聴きください!

テーマ「駅」入選作『耳で誰かが喋ってる』を収録

第3回北杜シナリオコンクール6月期のテーマ「駅」には、全国から183作ものご応募をいただきました。その中からマンスリー入選作に輝いたのは、こたつめがねさんの『耳で誰かが喋ってる』です。

内容は、ボイスチェンジャーで声を変えた犯人の声で男が動かされていく推理もの。ラジオドラマにぴったりではないでしょうか。

ドラマの朗読劇としての収録日には、”声優さんボランティア・バンク”にご登録いただいた北杜市在住の松下和幸さんと秋葉清恵さんがご活躍されました。

読み合わせを行い、「優しすぎる」「もう少し傲慢な感じに」「もっと甘えた声で」などと松永監督の提案でいろいろと試します。
特に、ラストにどう余韻を感じてもらうのが一番面白いかを皆で考えました。自分なら、謎が解けたらどんな感情になるでしょう。

音楽を担当される安倍エリナさんも同席しており、思い浮かんでくる音のイメージを次々とメモしています。「シナリオをいただいて自分なりに大体考えていたのですが、セリフのやりとりを聞いていると、思っていたよりも戦うような感じがあったりして面白いのでもっと直そうと思います」。

一旦、犯人の声をボイスチェンジャーで変換して流してみると、おー!という歓声が。ミステリーの雰囲気がぐっと盛り上がります。

「自分の感覚よりも、もっともっとセリフに抑揚や間があっていいのですね! 声のドラマは活字とは違う迫力や奥行きがあって、とても興味深く感じました」と松下さん。
小説を読むのがお好きで、海外で外国人に日本語のアクセント指導をされた経験もお持ちだそうですが、声優には初挑戦ということで「監督のご指示に感心!」と楽しんでいらっしゃいました。

中学生の頃から、新井素子さん原作のラジオドラマを聴くのが好きだったという秋葉さん。本の読み聞かせで、声のトーンを変え、一人何役もこなして子どもたちを楽しませるのが得意だそうです。
「体を使った演技までは大変だと思いますが、声だけで表現ができるのはいいですね。役によって、普段の自分ではない、違う人になれる面白みがあります」。
このドラマについて、「5分ほどの中にドキドキがあって、結末が最後まで分からないのが面白いです」と話していました。


さあ、ドラマはどんな風に仕上がったでしょう!
ラジオ放送日に聴けなかった方は、ぜひ、エフエム八ヶ岳HPのアーカイブス(今まで放送された番組)でお聴きください。

”声優さんボランティア・バンク”へのご登録もお待ちしております。経験や年齢、性別は問いませんのでご興味のある方はお気軽にどうぞ!

ラジオドラマシナリオの募集は、8月期テーマ「遺跡」がラストになります。北杜を思い浮かべて、どんどん書いてくださいね!
応募要項はこちら。→第3回「北杜市シナリオコンクール」

北杜高校ギター部が映画のテーマ曲を演奏


第2回北杜市シナリオコンクール・ グランプリ作「オオムラサキと図鑑くん」の映画化に向けたロケは、新型コロナウイルス感染防止策として来年度に持ち越されましたが、映画のテーマ曲の準備が進んでいます。
7月24日、北杜高校ギター部の2、3年生40名が八ヶ岳やまびこホールに集まり、テーマ曲の収録を行いました。

曲のタイトルは「美しい空ーオオムラサキの杜」です。オオムラサキセンター10周年記念で制作されたCDの中の一曲で、作詞作曲は北杜市在住の木林 森さんです。
この曲を同部OGで外部講師の牧田いくみ先生(写真)が今回映画用のギター合奏曲として編曲し、部を挙げて練習に励んでくださいました。

収録の前に、オオムラサキが棲む森のアニメーション動画を皆で観ました。まだ製作途中の動画ではありますが、オープニングアニメーションのBGMとしてテーマ曲を流す予定ということで、改めてイメージを膨らませます。

牧田先生の指揮で演奏がスタート。アルトギターにプライムギター、バスギター、コントラバスギター、アルトチェンバロギター、ギタロンという6種ものギターがそれぞれの音色を奏でます。「もう少し爽やかに」「ためてから」といった細かな指導が入り、生徒たちがそれに応えます。

「オオムラサキが舞う様子が目に浮かぶようなきれいな曲。私たちの演奏が映画に使われるなんて光栄なことだと思います」と話していたのは、コンサートマスターとして奏者を率いる3年生の羽賀瑞起さん。
コロナの影響による休校中は、自宅で友達と電話をしながら一緒に演奏するなどして、技術のレベルを落とさないよう励んだそうです。主旋律を担い”速弾き”もあるファーストパートに、意欲的に取り組んでいました。

2年生も頑張っています。ほとんどの生徒同様、ギターは未経験だったという高橋佑弥さん。先輩たちが演奏するギターの音色に魅かれて入部し、先輩に教わりながら弾けるようになる楽しさを感じているそうです。
コロナによる休校期間後は、感染予防対策として外に出て練習したとのこと。「この曲は、自然豊かな景色を思い描いて演奏したいです。いい緊張感の中で、演奏を楽しめたら」と話していました。

ギター部顧問の坂口奈央先生は、「今回の話を聞いてすぐ、映画に携わることができて嬉しいと感じました。初めての試みではありますが、ギター部は演奏を通じていろいろな人と関われることを普段から大事にしています」と、他の先生方とともに積極的に取り組んでいただきました。

特に今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、いくつもの演奏会が次々に取り止めになっているという背景があります。今年のギター部は3年生の人数が26人と多いこともあり最優秀賞を狙う!と張り切っていた全国学校ギター合奏コンクールも中止になってしまい、連日泣いていた生徒もいたとか。
そんな折、この日は久しぶりにホールに集って合奏する貴重な機会となりました。

坂口先生が日頃伝えているのは「気持ちを音にのせて」ということ。生徒たちは調整を重ね、最後に素晴らしい演奏を収録することが出来ました。

3年生で部長の丸茂涼祐さんは、低音が美しいギタロンという大きなギターを演奏。「今まで弾いたことがないような新鮮な曲調で、ベースも際立つので弾いていてとても楽しかったです!私たちの合奏をぜひ聴いてほしいです」と、やり切った笑顔を見せていました。

ギター部の皆さん、数ヶ月に渡る練習からこの日の収録まで、本当にご苦労様でした! 映画は来年できる予定ですので、楽しみにしていてくださいね!

また、この演奏は8/1(土)10:00〜のFM八ヶ岳ラジオ番組”小林節子と大前玲子のMovie Brunch”(翌日曜再放送)内で流れる予定です。ぜひお聴きください。


★北杜高校ギター部情報

 
先日の「北杜「水の山」映像祭」の映画音楽の収録と同じ日に、CATV『週刊ほくとニュース』用の収録も行われました。
八ヶ岳やまびこホールでのギター部の演奏の様子が、以下の日程で放映されますのでお楽しみに!
 
CATV『週刊ほくとニュース』(30分番組)2020.8/1〜7
平日:19:30〜と22:30〜 2回放送
土日:7:30〜 12:30〜 19:30〜 22:30〜 4回放送
(「美しい空ーオオムラサキの杜」を含め数曲のギター演奏を番組内の一部で放送する予定です。)

 

テーマ「湧水」入選作『氷のカケラ』を収録


北杜を舞台とした5分間のラジオドラマシナリオを募る第3回北杜シナリオコンクール。5月期テーマ「湧水」の入選作発表と、入選作から製作したラジオドラマの初披露が、7月4日のラジオ番組 ”小林節子と大前玲子のMovie Brunch”内で行われました。

164本の応募作から選ばれたのは、 渡貫涼子さんの『氷のカケラ』です。以下は、そのシナリオが朗読劇としてドラマ化された様子です。

今回は声優として、当HPから”声優さんボランティア・バンク”にご登録いただいたお二人が活躍してくれました。

一人目は、北杜市在住で市役所にお勤めの河手貴さんです。河手さんはドラマのエキストラをやったことはあるものの、声優には初挑戦とのこと。以前、何かの番組でラジオドラマを聴いたことがあり、想像力をかき立てるラジオドラマというものに面白さを感じていたそうです。

河手さんの役柄は、家族と別れて北杜の水によるこだわりのかき氷販売に賭けている男性です。長年離れていた息子と話す気まずさといった複雑な思いをうまく表現できるといいけれど、と話していました。

一方、かき氷店店主の息子役を演じるのは、武井宥龍さんです。甲斐市にお住まいで、武井さんも偶然、市役所勤務とのこと。チラシを見て、いい経験になればと登録されたそうです。
ご自身の歳よりも10歳以上若い高校3年生の役での抜擢だったため最初は無理だと思ったそうですが、父親役と声質がかぶらない若々しい声をお持ちで、ぜひと推されて出演を決められました。

声だけで情景を思い浮かべてもらうのがラジオドラマです。父と息子、それぞれのセリフの裏に、どんな思いが隠れているのでしょう。セリフとモノローグ(独白)とのトーン違いにも意識を向けます。松永監督の指導に熱が入ります。

最初は緊張気味だった二人が、何度も練習するうちに次第に役を自分のものにしていく様子が、聴いているスタッフたちにもよく伝わりました。「どんどん変わっていくのを見られるのが面白いところ」と、録音担当の内藤さん。

さあ、本番です。
惜しい!と録り直す場面もありましたが、「回数を重ねるごとに映像が浮かんできて、感情が出てきた」と武井さん。ぶっきらぼうのようでいてさまざまな思いが滲むいいセリフがうまく決まりました。


収録を終え、河手さんは「難しいけれど面白かった。映画などの声優さんたちは本当に凄いんだなと改めて思いました」と話していました。

完成したラジオドラマは、エフエム八ヶ岳HPのアーカイブス(今まで放送された番組)でもお聴きいただけます。ラジオ放送日に聞けなかった方は、ぜひネット上でお聴きください!

今回のように、意欲を持って声優に挑戦していただける方を募集しています。経験や年齢、性別は問いません。音声を送ってもらうか、またはそれが難しければお電話でお話して、該当しそうな役がありましたらお声がけさせていただきます。”声優さんボランティア・バンク”への登録はこちらからお気軽にどうぞ。楽しいですよ!

また、ラジオドラマシナリオの応募も引き続きお待ちしています。7月期テーマは「移住」、8月期テーマは「遺跡」です。
応募要項はこちら。→第3回「北杜市シナリオコンクール」

5月期ラジオドラマシナリオの入選作発表!

小林節子と大前玲子の Movie Brunchの7月4日のラジオ放送(翌日再放送)に向け、小淵沢スタジオで収録が行われました。

新型コロナウイルス感染症対策による自粛のため、大前先生が北杜市までお越しいただくのは数ヶ月ぶりで、久しぶりに”節子さん&玲子さん”のお二人ともがスタジオに揃いました!

「初回に戻ったみたいに緊張してしどろもどろで」という大前先生ですが、今回の目玉は初のラジオドラマのシナリオコンクールにおける入選作発表ということで、熱のこもった的確な講評をしていただきました。

5月期のテーマは「湧水」で、北海道から福岡まで全国から集まったシナリオは164本。ご応募いただいた皆さま、北杜に思いを馳せて作品づくりに励んでいただき、どうもありがとうございました!
厳選なる審査を重ねて選ばれたのはどの作品でしょう。入選作はもちろん、惜しくもあと一歩だった5作品に対する講評もありますのでぜひお聴きください。

入選作は先日、朗読劇スタイルで収録を済ませており、ラジオドラマとして同日放送されます。
節子さんは、「ドラマ収録の様子は見ていなかったので、今日初めて聴いてとても新鮮でした。紙で見ていたシナリオが音になる凄さを味わうことができました」と、ご自身の興味の幅が広がるのを楽しんでおられました。

松永監督はシナリオコンクールについて、「応募はわりと早い段階からあり、締切日あたりに集中しました。ぎりぎりまで推敲するのでしょうが、日付が変わってからの応募が数本あり、残念ですがアンフェアにならないようにそれらは選考対象外となりました」と話していました。また、極端に長いものなど応募規定から外れたものもやはり選考対象外となってしまいます。

応募作の傾向としては、「水の妖精が出てくるものや、湧水で病や人間関係が改善するといった展開が多かったようです。映像にするのではなくラジオドラマのシナリオなので、大胆に発想を飛ばしてもらっていい」とのことです。

5分間のラジオドラマのシナリオコンクールは8月末まで続きますので、皆さんどんどん自由に想像を膨らませて応募してくださいね。

ラジオでは、洋画をピックアップしてのフリートークもあり、聴いているとどんどん観たくなってきます。皆さまからの番組への投稿もしっかり届いていますので、ぜひあなたのイチオシ映画は何かお知らせくださいね!