感情移入させるシナリオを

全6回のシナリオ教室の3回目が8月17日に開かれました。
前回の宿題を郵送し、大前先生による添削を事前に受け取っている受講生もいます。
宿題の出来栄えから見えてきた注意点として、まずはシナリオの書き方の基本をおさらいし、さらにいろいろな場合に応じた書き方について理解を深めていきました。

例えば回想シーンはどう入れるのか。回想は入れすぎると説明的になってしまうので、別な手法も教わります。

シナリオは設計図です。監督やカメラマン、俳優、大道具といった映像製作に関わる全ての人が、ライターが書いたシナリオに沿って動きます。
逆に言えば、伝わればいいということ。細かい決まりを間違えてしまっても大きな問題ではありません。

さまざまなことを実例を出しながら説明してもらえるのが、大前先生の授業の楽しいところです。「実はあの時こんなことがあって・・・」と関連エピソードが次々と口をついて出てきます。受講者が挙手をして、途中で質問してもOKです!

受講者には物語を書いたことがある方もいますが、アイディアを思いつくのはなかなか難しいと考えている方もいるようです。しかしそうは言いながら、これまでドラマや映画を観てきた中で、「もっと痛快なラストならいいのに」とか「あの大どんでん返しはすごい」など、独自の思いを持っていたりします。まだ形にならない思いを抱えている人にとっても、現場の裏話を交えた大前先生の軽快な講義は、新鮮な視点や得難い刺激をもらえる時間ではないでしょうか。

出来事を追うだけでなく、心情を感じさせるようなシナリオが書けたら、きっと観ている人が感情移入できる面白いドラマになります。
先生が用意した3パターンのシナリオを読み上げ、心情を込めるとシナリオはこんなに変わる、という違いを聴き比べる時間もありました。

次回の北杜市シナリオコンクールは来年ですが、そろそろ案を出して、締め切りまでに練っていきたいところです。現段階で思いついているアイディアを数名が発表して、皆に意見をもらいました。話しているうちにその場で内容が固まってきたという方も。他者に聞いてもらうことの効果は、なかなか凄いようです。

今回は、講義の後に隣室で懇親会が開かれました。お互いのことを知り、コミュニケーションを取り合うことで、一人一人の世界がより広がりそうですね!

 

 

 

 

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