シナリオ教室最終回でした

一般向けシナリオ教室が1027日にすたま森の図書館で開かれました。今年最後となる6回目の教室です。

ドラマを観ている人が「この後どうなるのか」と想像して楽しめるように、説明をせずに、しかし伝えたいことを伝えるための手法を教わります。映像だけで伝えられる部分がないか、一度考えてみるのも大切なようです。

コンクール締め切り日が少しずつ近づいているので、応募方法に関する質問も出ました。
シナリオ本文は、20字×20行で10枚程度。見やすさを意識したレイアウトにし、原稿用紙ではなく白い紙に印字するのがおすすめです。
シナリオ本文とは別につけるあらすじは、「ラストはお楽しみに」などとはせずに、結末までわかるように簡潔にまとめます。
また、ページナンバーを記入し、右側に2つ穴を開けて黒い綴じ紐で綴じるなど、募集要項に出ていることをしっかり抑える必要があります。

書いてきたシナリオの一部を発表する時間では、声に出して読んだことで「なくても伝わるので省くべきセリフ」が明確になる場面がありました。

「ここから始めたらどう?」という大前先生のアドバイスにより、ぐっと立ち上がりが早くなりそうな例もありました。

「夜書いたときはすごく面白いと思ったのに、朝に見返すとつまらない」、「書くために調べて分かったことを、全部入れたくなってしまう」といった”あるある”な意見が上り、客観的になって抑えるといったことについても話が及ました。

全6回を終えた受講者の感想として、「いろいろな視点を垣間見れていい経験になった」「キャラクター作りにハマった」「自分の癖に気づいた」「使ったことのない脳細胞を使った」「自分が仕事で長年やってきたことと正反対」「難しさを再認識」「添削して郵送までしてもらって有り難かった」「自分だけだったら書くことができなかった」「以前物語を書いていたが数年書く気が薄れいたところ、こんなに安く近くで講座を受けられ添削までしてもらったおかげでパソコンに向かうのが楽しくなった」「分かりやすくて魅力的な講座だった」「来年もあれば参加したい」「大前先生のファンです」「苦しみながら楽しみながらなんとかシナリオを完成させたい」などの声がありました。

大前先生も「私も本当に楽しかったです。6回が早く感じました」と笑顔で話していました。
松永事業推進部長は、途中まで書くのは意外と皆やるけれど、「了」まで書いて郵送するまでやると区切りになる、と応募を促しました。

受講した方も、しなかった方も、ぜひ最後までご自分のシナリオを仕上げて、シナリオコンクールに応募してくださいね。締め切りは12月10日です。
今回もグランプリ作には50万円を授与、そして映画化されます!!

第2回 「北杜市シナリオコンクール」募集要領

 

一般部門のシナリオ教室も始まりました!

大前玲子シナリオ教室の小・中学生向けの日程が終了し、8月11日には一般向けの教室がスタートしました。今年の会場はすたま森の図書館で、30名以上の参加者が集まりました。

大前先生を慕って県外から足を運んだ方々もいます。普段、大前先生は何百人ものプロの脚本家を輩出している表参道のシナリオ・センターなどで教えておられますが、絶大な人気を誇る大前先生の授業は、希望してもすぐに受講できない状況だそうです。改めて、そんな先生の授業を北杜で受けられる機会は貴重ですね。

「昨年この授業を受けて、初めてシナリオを書いて受賞した人もいるので、今年もっと厳しく教えたらもっと受賞者が出るかもしれない」と話す大前先生ですが、楽しいムードは今年も変わらず。

講義や本で学んでから書き始めるより、トライしながら学ぶのが早い、ということで、さっそく短い課題に取り組んでもらいます。

昨年のシナリオコンクールで「北杜市民賞」を受賞した森澤美幸さんは、去年に続き今年も受講されています。「初めて書いて受賞できたのはラッキーでした。自分が考えたあらすじやシナリオを、授業の中で早めに発表して独りよがりな部分を指摘してもらったのが良かったんだと思います」。

恥ずかしがらずに発表するのは大切なんですね。皆の発表を聞くのも面白いです。

今年はテキストとして、第1回シナリオコンクールの入賞作品集が配られています。入賞作に沿って大前先生がシナリオの手ほどきをしている部分もあり、じっくり読める面白いものになっています。

最後に宿題が出され、1回目の授業が終わりました。次回が楽しみです。

アドバイスを生かして-シナリオ教室一般部門第5回目

映像クリエイターの募集が8月末で終了し、全国各地から集まった多くの応募者の書類選考が始まった9月。
2日土曜日には、2週間ぶり第5回目となるシナリオ教室《一般部門》が開かれました。

前回までの復習に始まり、親近感の湧くキャラクターについて、全体の構成についてなど、シナリオ作りにとってとても大事な講義が急ピッチで進みました。

電話をするシーン、メールのシーンなど、具体的な書き方についての質問も上がり、やまなしシナリオ教室のスタッフも教室を巡って個別の質問に答えます。

シナリオ作りに取り組んでみると、細部がどんどん膨らんで枚数が過ぎてしまう、ヘビーな内容とコメディタッチの2つの構想があるけれどどうするか、などいろいろな迷いや悩みが出てくるようです。

各自が書いてきたシナリオやあらすじを発表し、それに対して大前先生が即座にアドバイスをするのを聞いていると、講義の中で先生が伝えたかったことが実際にどういうことなのかが徐々に感じられてきます。

誰と誰の関係性のドラマなのか。対立があると、それぞれの思っていることを表しやすいこと。20分の映画なのでメインのキャラクターを早めに出して展開させることなど、言われてみるとなるほど!とということばかりです。

以前発表した構想を元に、一気にシナリオを完成させて、この日全編を発表した中飯田明秀さんは、「書くのがとても楽しかったです。発表は緊張しましたが、大前先生の指摘が的確でびっくりしました。皆の発表を聞くのも、こんな感じなのかなと思ったり、刺激を受けたりしてとても役立ちます。シナリオを書くのは初めてなので、一人でやっていたらここまでできなかったと思います」と話していました。

自作のシナリオを大前先生に提出して、丁寧で有意義なコメントを書いてもらい、次に繋げる意欲を燃やしている人もいました。

シナリオ教室も残すところあと1回、シナリオコンクールの応募締め切りまで約1ヶ月です。北杜を舞台としたたくさんの素敵なシナリオが出来上がるのが楽しみです!

→シナリオコンクール応募要項

応募に向けて3回目ラスト-小・中学生部門シナリオ教室

8月9日に、小・中学生部門の最後となるシナリオ教室が市役所で開かれました。
参加者たちは、恥ずかしがったりためらったりしながらも、自分が考えてきたお話のあらすじを発表し、すでに書き進めたシナリオについてはスタッフが交代で読み合わせを行いました。

北杜市の自然と住人、そこに関係する市外の登場人物がいたりと、どれも個性溢れるお話です。
大前先生からの感想やアドバイスがあり、想像力が刺激される場となっているためか、そこで一気に自分のシナリオを書き進めている子もいました。

シナリオの書き方についての質問タイムでは、ドラマを見ている人が自然に感じる時間の経過のさせ方など、プロの作家でも悩みどころだという手法にも話が及びました。

 

全3回のシナリオ教室でしたが、「内容を覚えきれる回数だった」「もう少し回数があればいい」「もっと先生の経験談を聞きたかった」「丁寧に教えてもらって面白かった」「登場人物がどういう行動をするかとか考えるのが難しかった」「思ったより難しくなかった」「来年もやってほしい」などさまざまな感想があり、シナリオのこと以外に「おやつもおいしかった」「友達ができた」という意見もありました。

また、「発表して、応募する自信がついた」「学校の宿題にもするし頑張って書きたい」「もっと上手になりたい」「これからも書き続けたい」「応募して映画になったら嬉しい」と、シナリオコンクールに向けての意欲も湧き上がっているようです。

このシナリオ教室に参加した子は、コンクール用に書いたシナリオを今月、大前先生に提出して、添削をしてもらうことができます。

コンクールの応募締め切りは、10月6日。
まだ時間がありますので、教室に参加した人もそうでない人も、どんどん書いて応募してください!
グランプリに選ばれれば映像化され、図書カードが授与されます。

蛍のころの「水の山」映像祭
シナリオコンクール応募要項はこちら。

シナリオ教室《一般部門》の第一回目が行われました!

蛍のころの「水の山」映像祭大前玲子シナリオ教室

蛍のころの「水の山」映像祭 大前玲子シナリオ教室《一般部門》の第一回目が7月8日に行われました。会場は、北杜市須玉町の三代校舎ふれあいの里「大正館」の昔懐かしさ漂う教室です。
集まった30名の生徒の中には、東京や長野など北杜市外からの参加者も14名おり、熱心に講義に耳を傾けました。

大前玲子先生は、シナリオセンターで一番人気の講師で、現在活躍中のプロの作家を何人も育てている凄腕講師。
普段は自他共に認める”厳しい先生”だそうですが、この日は初心者向けの初回の講義ということで、怖さなどみじんも感じさせない楽しいお話が次々と繰り広げられました。

柔軟な発想で想像し、シナリオを書いている時だけは勇気を持って別人になる楽しさ。
また、シナリオライターは人の業やダメなところを否定せず、人の気持ちをわかってあげる”優しい種族”であること、人とは何かを知るために、まず自分の心を観察すること、等々…。

試しに教材のシナリオに続けて自分なりに書いてみる時間もあり、短い中でもそれぞれの個性が見える発表では笑いが巻き起こりました。

シナリオは、柱、セリフ、ト書きによって成り立っているといった書き方の基本を学び、次回までに「シナリオを習いに行くと伝えたらダメと言われる」というシーンを自由に書いてくるという宿題が出されました。

最後は隣接する「おいしい学校」で地元のブルーベリーを使ったケーキとパンナコッタでお茶タイムを楽しみました。

参加者のC.Kさん(北杜市在住・女性)は、「シナリオという自分が知らない世界に触れて楽しかったです。人の言葉は半分嘘、という話や、笑顔ばかりでなく本音の部分を見ていくというのが興味深く、本音はいいなと思いました。自分がどんな物語をこれから創っていくか楽しみです」と話していました。

甲斐市から足を運んだR.Tさん(男性)は、「北杜には仕事ででよく来ていて山梨の中でも涼しくてのどかな雰囲気なのが好きです。知識や経験を広げるために参加しましたが、他の参加者が積極的で刺激を受けます」と楽しんでいた様子でした。

この企画を知ってすぐに参加を決めたという北杜市在住のN.Tさん(男性)は「北杜はいい意味で変な人とか面白い発想の人が多いので、ちょうどいい企画だと思います。今日はシナリオのルールをまず知れて良かったです」と話し、シナリオコンクールに向けての妄想をさまざまに膨らませていました。

シナリオコンクールへの応募は始まっており、早くも1件、応募作品が届いています。この機会を生かして、自然豊かな北杜市の知られざる魅力に注目し、自分の思いをシナリオの形にしてください。たくさんのご応募をお待ちしています!

シナリオコンクール募集要項(賞金50万円!)

また、夏休みに開催される市内の小・中学生向けシナリオ教室(7月26日、8月2日・9日)への参加は現在も受付中ですので、ぜひご応募ください。(保護者の見学も可能です。)

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